【解説】
内科では、呼吸器、消化器、循環器、糖尿病、神経疾患など幅広い疾患を診療しています。
１番目は誤嚥性肺炎です。高齢者肺炎の大部分が誤嚥性と考えられており、当院の平均年齢も87.18歳と高くなっています。抗菌薬を用いた薬物療法をおこない、口腔ケアの徹底や嚥下指導など摂食機能療法も実施しています。
２番目は腎臓または尿路の感染症です。平均年齢82.26歳で高齢の患者さまが大半を占めています。地域の開業医や介護施設と連携をとりながら治療しています。
３番目は狭心症や陳旧性心筋梗塞等に対する心臓カテーテル検査です。平成29年4月から循環器内科専門医が赴任し狭心症・心筋梗塞などの虚血性心疾患を中心に、心不全、不整脈疾患、静脈血栓塞栓症などの診療を行っています。
４番目は胆管結石の内視鏡治療です。内視鏡的乳頭切開術、内視鏡的経鼻胆管ドレナージ術、内視鏡的胆道ステント留置術等を行い、高齢の方や全身状態不良な方に対しても身体への負担を少なく結石を摘出することができます。
５番目は心不全です。心不全の原因は虚血性心疾患、弁膜症、高血圧など様々です。当院の平均年齢は86.97歳で、加齢とともに体全体の機能が低下して重症化している方も多くいます。薬物療法を中心に全身管理を行っています。

 

【解説】
外科では、悪性腫瘍（甲状腺・乳腺・食道・胃・大腸・肝胆膵）、動脈・静脈疾患、気胸などの肺疾患およびヘルニア、肛門疾患などの良性疾患を診療しています。
１番目は腸閉塞（イレウス）で保存的療法（腸管の減圧や輸液）を行い改善した患者さまです。保存的療法で改善しない場合や繰り返すイレウスの場合には手術を実施しています。
２番目は胆のう炎をともなう胆のう結石です。腹腔鏡下胆嚢摘出術は開腹術に比べて手術の傷が小さく術後の痛みも少ないため回復が早い利点があります。当院の平均在院日数は8.00日となっています。
３番目は虫垂周囲膿瘍をともなう虫垂炎です。緊急入院となり患者さまの状態や炎症度合によって、腹腔鏡下虫垂切除術または開腹による虫垂切除術が行われます。
４番目は胃がんで緩和医療等を行った方です。癌の治療は、癌のステージや種類に応じて、内視鏡治療、腹腔鏡下手術、開腹手術、手術と化学療法の併用、化学療法、内分泌療法等を行っています。緩和ケアやリハビリテーションも積極的に行っています。
５番目の虫垂炎は、保存的療法（絶食で抗菌薬投与）で改善した患者さまです。

 

【解説】
整形外科では、骨折・脱臼等の外傷を中心に、ひざ・股関節などの慢性疾患、腰痛、坐骨神経痛などのほか、肩・リウマチ・スポーツ障害などの専門治療も行っています。
１番目は大腿骨頚部・転子部骨折です。人工骨頭挿入術や骨折観血的手術を行っています。高齢者の転倒によるものが多く、手術後は在宅復帰に向けてリハビリを実施しています。
２番目は胸椎または腰椎の圧迫骨折です。平均年齢78.29歳で高齢の方が多く、痛みの軽減、原因となる骨粗しょう症の治療やリハビリなどを行っています。
３番目は肩腱板断裂で、中高年以降に多く、当院では関節鏡下による手術を実施しています。関節鏡下手術は、体にかかる負担が少なく、術後の痛みも少ないことから主流になっています。
４番目は鎖骨骨折、肩甲骨骨折です。骨折観血的手術、関節内骨折観血的手術、人工骨頭挿入術等を行った患者さまと、人工物の抜釘（骨内異物除去術）を行った患者さまです。
５番目は、足関節・足部の骨折で外果・内果骨折が主です。骨折観血的手術、骨内異物除去術等を実施しています。
整形外科入院患者さまにはリハビリを行い退院後の日常生活へのアプローチを行っています。そのため、自院の平均在院日数が全国と比較して長くなっています。

 

【解説】
小児科では、常勤医１名と東北大学からの非常勤医師により一般外来、入院診療、救急診療のほか予防接種、乳児健診を行っています。
１番目は肺炎でマイコプラズマなどの細菌によるものです。
２番目はウイルス性腸炎でノロウイルスなどの感染性腸炎です。
３番目は上気道炎で主に急性咽頭炎や感冒です。
４番目はインフルエンザやRSウイルス等のウイルスによる肺炎です。
５番目は扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎です。
どの感染症も免疫力の低い乳幼児では重症化する場合もあり、入院のうえ感染管理を徹底して治療を行っています。また、小児疾患は夜間に症状が重症化するものが多く、救急診療からの入院も多くあります。

＊患者数が10人に満たない場合は、-(ハイフン)表示となります。

 

【解説】
眼科は、白内障手術を中心に緑内障や網膜硝子体疾患等の検査・治療を積極的に行っています。
当院の主な疾患である白内障（水晶体再建術・眼内レンズ挿入眼（その他のもの）は平成29年度DPC対象外のため集計対象外です。
１番目の疾患は白内障で水晶体再建術・眼内レンズ挿入眼（縫着レンズを挿入するもの）を行ったものです。
２番目は翼状片で翼状片手術を行ったものです。眼科入院は、高齢の方でも安心して治療を受けていただけるよう2泊3日の予定入院としています。
３番目は、白内障の手術予定で入院した患者さまが、上気道炎を理由で手術が中止となり、そちらの治療を優先させたものです。

＊患者数が10人に満たない場合は、-(ハイフン)表示となります。

 

【解説】
皮膚科は、皮膚だけでなく頭髪、爪、発汗異常なども扱っています。小児から高齢者まで幅広い年齢の患者さまの診察を行っています。
１番目は、急性膿皮症（蜂巣炎）です。蜂巣炎は黄色ブドウ球菌などによる皮膚感染症で、顔面や四肢に好発し、赤く腫れ発熱などを伴います。炎症が重症化している方は、入院安静のうえ抗菌薬で治療を行います。
２番目は、皮膚がんです。多くの方は手術による治療を目的に入院されますが抗がん剤治療をする方もいます。
３番目は、皮膚の良性腫瘍です。摘出した腫瘍は病理検査を行い、良性・悪性の診断を行っています。
４番目の湿疹、皮膚炎群は接触皮膚炎の方です。重症化した皮膚炎の場合は、入院のうえステロイド治療を行う方もいます。

＊患者数が10人に満たない場合は、-(ハイフン)表示となります。

 

【解説】
１番目は、内視鏡を使用した大腸ポリープの切除術で、予定入院の多くは1泊2日または2泊3日で実施しています。
２番目は、乳頭切開術を施行した乳頭から内瘻チューブをステントとして胆管内に留置する内視鏡的胆道ドレナージ術です。胆管狭窄やがんによる閉塞性黄疸の方に実施しています。
３番目は、虚血性心疾患（心筋梗塞や狭心症）に対する冠動脈ステント留置術です。手足や足のつけ根の動脈からカテーテルを挿入し、バルーン（風船）で狭くなった血管を拡げてステントを留置し、冠動脈の血流を改善させる治療です。
４番目は、内視鏡的消化管止血術で、出血性胃潰瘍等の止血や早期胃がんに対するAPC焼灼などが含まれます。
５番目は、内視鏡下に十二指腸乳頭を切開することで総胆管結石の摘出を行ったものです。高齢者や全身状態不良な方に対しても身体への負担を少なく行えます。

 

【解説】
１番目は、胆石性胆のう炎、胆のう結石症に対して腹腔鏡下胆嚢摘出術を行ったものです。腹腔鏡下手術は開腹術に比べて手術の傷が小さく術後の痛みも少ないため回復が早い利点があります。
２番目は、鼠径ヘルニアの手術です。小児から成人まで幅広い年齢層の患者さまの手術を行っています。
３番目は、結腸がんの切除術、４番目は、人工肛門造設術を行ったものです。癌の治療は、癌のステージや種類に応じて、内視鏡治療、腹腔鏡下手術、開腹手術、手術と化学療法の併用、化学療法、内分泌療法等を行っています。また、緩和ケアやリハビリテーションも積極的に行っています。
５番目は、虫垂周囲膿瘍を伴う虫垂炎の切除術です。緊急入院となり患者さまの状態や炎症度合によって、腹腔鏡下虫垂切除術または開腹による虫垂切除術が行われます。

 

【解説】
１番目は、大腿骨、上腕骨、肩甲骨の骨折に対する骨接合術です。高齢者の転倒によるものが多く、手術後は在宅復帰に向けてリハビリを実施しています。部位によって入院期間が大きく異なります。
２番目は、肩腱板断裂に対して関節鏡下による手術を実施しています。関節鏡下手術は、体にかかる負担が少なく、術後の痛みも少ないことから主流になっています。
３番目は、前腕(尺骨・橈骨)、下腿（脛骨・ひ骨・外果・内果等）の骨折に対する手術です。
４番目は、変形性関節症等に対して関節のいたんでいる部分を取りのぞき、人工の関節に置きかえる手術です。関節の痛みの原因となるものをすべて取りのぞくので、他の治療法と比べると「痛みを取る」効果が大きいのが特徴です。
５番目は、折れている骨（骨頭）を取りのぞいて人工物でできた骨頭に置きかえる手術です。骨折に対する手術は骨接合術と人工骨頭挿入術があります。骨折の型や受傷してからの時間経過など患者さまの状態に合わせて手術の方法を選択しています。
整形外科入院患者のほとんどにリハビリを行い退院後の日常生活へのアプローチを行っています。

 

【解説】
１番目～３番目は、白内障に対する手術です。高齢の方でも安心して治療を受けていただけるよう2泊3日の予定入院としています。
４番目は、翼状片に対して手術を行ったものです。

＊患者数が10人に満たない場合は、-(ハイフン)表示となります。

 

【解説】
１番目は、皮膚腫瘍で摘出術を行ったものです。大きさによって手術のコードが異なります。摘出した腫瘍は病理検査を行い、良性・悪性の診断を行っています。
２番目は、皮膚がんに対する切除術です。リンパ節の切除を必要としない比較的早期の皮膚がんの切除術です。

＊患者数が10人に満たない場合は、-(ハイフン)表示となります。