リハビリテーション科

1.業務方針

 地域の中核病院としての役割を認識し、地域住民、患者の要望及び医療需要に的確に応えられる患者中心の医療・看護サービスを実施することを目的とし、次の業務方針を掲げる。

① 医学的リハビリテーション機能の充実を図る。
② 救急医療体制の整備に対応したリハビリテーション機能の充実を図る。
③ 保健、福祉と連携したリハビリテーション医療の提供を図る。
④ 救急医療体制の提供等に対応した理学療法、作業療法及び言語聴覚療法を中心とした 早期リハビリテーション医療を提供する。
⑤ 回復期の在宅復帰に向けたリハビリテーションの提供。

2.スタッフ

・リハビリテーション科長 (整形外科部長 大泉 晶 兼務)
・理学療法士 11名
・作業療法士 5名
・言語聴覚士 2名
・事務補助 1名
・看護助手 1名
・非常勤職員
・リハビリテーション科専門医(毎週月・水曜日または木曜日診察)
・東北大学病院、東北医科薬科大学より医師派遣

3.施設基準

・脳血管疾患等リハビリテーション(Ⅰ)
・廃用症候群リハビリテーション(Ⅰ)
・運動器リハビリテーション(Ⅰ)
・呼吸器リハビリテーション(Ⅰ)
・心大血管疾患リハビリテーション(Ⅰ)
・がん患者リハビリテーション

4.各部門

理学療法部門

 当院では理学療法士11名が勤務しており、入院・外来の患者様に対して基本的動作の獲得を目標に、姿勢・動作・歩行練習や機能改善に向けた練習(関節可動域運動・筋力増強運動など)、呼吸指導などを行います。また、早期にリハビリを行うことにより体力や筋力、運動能力の低下を最小限にし、早い時期の社会復帰を目指します。
 当部門の特色として地域のニーズに即した心臓リハビリ、スポーツリハビリにも力を入れて取り組んでいます。

理学療法室.JPG 屋外リハビリピロティ.JPG
理学療法室 屋外リハビリピロティ

作業療法部門

 作業療法における「作業」とは、人が生活を営むために必要な活動の全てをさします。食べる、着替える、トイレに行く、お風呂に入るという基本的な動作(作業)から、物を作る「作業」、家事や仕事といった「作業」だけではなく、子に対する親としての役割、地域での近所付き合いや友人関係としての役割なども「作業」のひとつです。
 当院は作業療法士が5名勤務しており、病気や怪我により今までできていた「作業」が困難になった方々に対し、「作業」の再獲得をお手伝い致します。
 「作業」の再獲得のための方法は、必ずしも心身の機能を改善することだけではありません。現在の医療においても完治することが困難な疾患も多くあります。そのため、患者様本人に対する治療だけではなく、福祉用具や人的サービスの利用などで患者さんの周囲の環境を調整することも作業療法です。

作業療法室.JPG
作業療法室

言語聴覚療法部門

 当院では2名の言語聴覚士が病気や怪我、加齢等などにより「言語機能」「認知機能」「高次脳機能」「摂食・嚥下機能」が低下した方の検査と機能回復を支援しています。
・舌や唇が動きづらくなり、うまく話すことができない構音障害のある方。
・言葉の理解や表出に障害がある失語症のある方。
・言葉、思考、行動、学習、注意などに障害が起きた高次脳機能障害のある方。
・舌の動きや咀嚼能力、飲み込みの機能に障害がある方。
 患者様の症状に合わせた評価と、機能・能力改善に向けた練習を通して支援します。
また、飲み込みが困難になる嚥下障害の方には、嚥下造影検査を行い、医師と共に支援します。

言語聴覚室.JPG
言語聴覚室


 患者様の身体機能や退院先・在宅環境に応じて、様々な場面を想定したリハビリテーションを行っていきます。

水中トレッドミル.JPG biodexsystem 3.jpg

水中トレッドミル

Biodex system 3

5.心肺運動負荷試験(CPX)について

 心肺運動負荷試験(CPX:Cardiopulmonary Exercise Training)とは、心臓リハビリを行うにあたり、どの程度の運動療法が安全かつ有効なのかを調べる検査です。また最大でどこまで運動できるのか(運動耐容)、運動療法の効果が出ているのかを調べる目的で検査します。
検査は専用のマスクと心電計、血圧計を装着し、自転車エルゴメーターをこぐ運動でおこないます。初めは軽い運動から行い、徐々に運動強度を増していきます。検査中は医師や看護師、理学療法士が傍におり、心電図や血圧を常時観察します。検査時間は準備も含め40~50分程度です。
心肺運動負荷試験は、入院中や外来時でも定期的に行い、この検査結果をもとに運動処方が作成され、患者さんの状態に応じた安全な心臓リハビリと生活指導を実施していくこととなります。
当リハビリ科では年間110~130件の心肺運動負荷試験を行っております。

心肺運動負荷試験装置.JPG

運動負荷試験装置
(ミナト医科学 エアロモニターAE-310SRD & フクダ電子 MLX1000

6.リハビリテーション科実績(平成30年度)

リハビリテーション実施延べ患者数:41,023人
 疾患別件数
 ・脳血管疾患等リハビリテーション料(Ⅰ):8,526件
 ・廃用症候群リハビリテーション料(Ⅰ):4,581件
 ・心大血管リハビリテーション料(Ⅰ):4,291件
 ・呼吸器疾患リハビリテーション料(Ⅰ):2,069件
 ・運動器疾患リハビリテーション料(Ⅰ):21,054件
 ・がん患者リハ:502件

 部門別件数
 ・理学療法:27,797件
 ・作業療法:9,645件
 ・言語聴覚療法:3,581件

 心肺運動負荷試験(CPX)件数
 ・112件(うち呼気ガス分析実施85件)

7.研究実績

・学会発表
2019年2月3日
第22回 宮城県理学療法学術大会 東北文化学園大学(宮城)
理学療法士 西條寛大
演題名「鏡視下腱板修復術を施行したコンプライアンス不良患者~肩甲骨・上腕骨頭位置に着目した介入による術後経過~」

2019年6月1日~2日
第2回 足の構造と機能研究会学術集会 森ノ宮医療大学(大阪)
理学療法士 畠 英里
演題名「前足部形態は下腿・足部スポーツ障害発生に関与するか?」

2019年7月13日~14日
第25回 心臓リハビリテーション学会学術集会 大阪国際会議場(大阪)  
理学療法士 太田浩貴
演題名「心肺運動負荷試験においてBorg指数13を申告しない症例についての検討」
理学療法士 高橋ひとみ
演題名「外来心臓リハビリテーション継続により自覚的運動強度(Borg指数)の精度は改善するか」

2019年10月25日~26日
第46回 日本肩関節学会 ホテル国際21・長野ホテル犀北館(長野)
理学療法士 西條寛大
演題名「投球側の鏡視下Bankart修復術を施行した高校野球選手に対するzero position 
外旋最終域での筋力に着目した介入」

2019年11月16日~17日
第30回 日本臨床スポーツ医学会学術集会 パシフィコ横浜(神奈川)
理学療法士 阿部允哉
演題名「体幹回旋制限のある腰椎分離症野球選手の特徴」
理学療法士 小梨 優
演題名「腰椎分離症水平型骨折の身体特性」

2019年12月8日
日本心臓リハビリテーション学会 第4回 東北支部地方会 東北医科薬科大学(宮城)
理学療法士 鎌田文彦
演題名「予約外受診を繰り返していた高齢心不全患者に対し心リハが有効であった一例」

8.講師派遣

2019年10月9日 登米市立南方中学校
登米市立南方中学校キャリアセミナー 「理学療法士について」
理学療法士 阿部允哉 小梨 優

9.所属学会等

・日本理学療法士学会
・日本作業療法士協会
・日本言語聴覚士協会
・日本心臓リハビリテーション学会
・日本肩関節学会
・日本臨床スポーツ医学会
・日本腎臓リハビリテーション学会